書いて考える
教式の中心に「かく」があります。何のために書くのかは、文章の理会の手懸りとして、手引の問題の結晶として書くのです。先生は黒板に、子どもはノートに書きます。先生と違っても、自分で考え、信念を持って書く態度を育てることが大切です。
一字一字丁寧に先生が書く姿を見ることによって、子どもも丁寧に書くようになり、書写力も、間違いを訂正する力も向上します。
文章の心をつかませるため、どんな手引にするか、どこを書かせるが課題となります。解決の手懸りは、やはり教材を、書いて考えることです。書いて考える中で、最重要語句(字眼)や重要語句(利字)が浮かんできます。感情が含まれる言葉や、扱いたい語感等も見えてきます。同一教材を何回実践しても、新たな発見や筆者の想いに気付かされます。
「日々の教壇は、日々の創作でなければならない。」求め続けた芦田先生のお言葉です。
※ 字眼(じがん) 利字(ききじ)
岩手 M.k