今月(今週)の話題 7月の話題 4 言葉を疑う人 これは、谷川俊太郎さんへの追悼文のタイトルです。(『生きる言葉』俵万智著 新潮新書) そもそも言葉と世界とは、一対一で対応していないし、絶対的にズレがある。そのことを呑気に忘れて、私たちは何かを書いたつもりになってい... 2025.07.27 今月(今週)の話題
今月(今週)の話題 7月の話題 3 もう本を読むなんて、絶対無理でしょ。 私たちは、「文章の心を読むこと」を目指して授業します。 俵万智さんの『生きる言葉』新潮新書を読んでいて面白いことに気づきました。 それは、「生活に落とす」という教えです。 入院... 2025.07.20 今月(今週)の話題
今月(今週)の話題 7月の話題 2 ので、から文 『助詞・助動詞の辞典』を読んで、長年の疑問が解けた。それは、2・3年生の作文の「ので、から文」についてである。 「ので、から文」というのは、「ので、から」を使って文を続けるところから出た言葉で、そんな作品に朱を入れる... 2025.07.13 今月(今週)の話題
今月(今週)の話題 7月の話題 1 よかったね。 いずみ会の教壇修養会では、 「『よかったね。』の中に、喜んでいる気持ちが強く出ている字があるが、どれか分かるか?」など丁寧な語感の扱いをする教壇に出会います。 「よかったね。」だけ抜き出したのでは、いろいろな感じ方... 2025.07.06 今月(今週)の話題
今月(今週)の話題 6月の話題 5 い の ち 柳澤桂子さんのエッセイに「いのち」がある。独断で抜粋することを、お許し願いたい。 奇跡の連続 私たちは「星のかけら」から生まれた。宇宙で爆発した星のかけらが集まって、地球が出来たのが、今から約45億年前である。 ... 2025.06.29 今月(今週)の話題
今月(今週)の話題 6月の話題 4 愛について 向田邦子さんの作品に、小学校4年生時の思い出を書いたものがある。クラスに片足の悪い子がありIといった。Iは足だけでなく片目も不自由で、背も飛び抜けて低く、勉強もビリだった。性格もひねくれていて可哀想だとは思いながら、担... 2025.06.22 今月(今週)の話題
今月(今週)の話題 6月の話題 3 修業と修行 かって、「いずみ会」の先達から、修業と修行の2つの、シュギョウがあり、「私たちは、修行(卒業のない)です」と、教えられたことがある。 厳しいことで知られるシュギョウに「禅」がある。 沢木興道という禅僧がおられ、寺を持た... 2025.06.15 今月(今週)の話題
今月(今週)の話題 6月の話題 2 敬 師 矢野橋村という南画家がいた。明治23年に生まれ、昭和40年に74歳で没した。 18歳の時、砲兵工廠の職工となり、夜、自分の時間が持てるようになると、早速当時の大阪画壇の重鎮、南画派の永松春洋の門に入れてもらい、必死の努力を... 2025.06.08 今月(今週)の話題
今月(今週)の話題 6月の話題 1 作 文 文学は、もの言わぬ神の意思に言葉を与えることだ。 芹沢光治良国民的作家芹沢の文学に対する立言である。 以前、小学校の「学習指導要領」国語では作文に、三分の一の時間を取るよう記載されていたと記憶するが、今はど... 2025.06.01 今月(今週)の話題
今月(今週)の話題 5月の話題 4 芦田先生の「小学国語読本と教壇」より その4 「修行として教科書を読む」 ・私は小学国語読本を一学年の国語教材と見ないで、永久に私の修養書と見たいと思う。・国語は、思想交換の具である前に、真心からほとばしる第一義のものでなけれ... 2025.05.25 今月(今週)の話題