令和3年6月22日(月)~6月28日(日) 第12週

…… 小学校の国語の授業を考える ……
~ 教式のホームページから ~
一 よむの留意点
教式では、最初に全文を読ませることを原則とします。
第二次指導になると、書く分量が多くなるので時間配分上全文が読めない場合もあります。
その場合には、今日の学習の足場になる区画を読ませます。

一 よ む の前には、読んでみたかと児童に問いかけます。
これは、自覚を高めることをねらいとしています。
手を上げなかった子には、しっかり聞くとよく分かるから大丈夫だよと、安心させる言葉掛けをします。
大変面白い話でしょうと、教師は自分の感想を一言添えます。
読んでいるときに、読めない漢字が出てきたり、読み間違いがあったりします。
その時に、全てに訂正を入れると自信のない子はますます自信を失います。
タイミングよく助言することが大事です。
全体の流れを大事にしていきます。
聞く力を育てることが、しっかり読めるようになるのです。

内容を理解している子の中には、自分流の表現になってしまう子がいます。
そういう子にいちいち注意していたら学級の雰囲気が悪くなります。
現状を肯定的にとらえて、元気に読んでくれているのですから、時間をかけて修正するようにします。

「読んでみたか」と「読んできたか」
これも面白い話題です。
 「み」と「き」の1文字が違うだけで、子どもの読みにかかる態度が異なってきます。
 「み」で育った子どもは自尊感情が高くなります。
 まぁ、やってみてください。

3か月で変わります。

(大阪の会員 TY) 投稿
今週も、大阪の会員からの投稿です。ご意見・ご感想をお寄せください。 (LINE もご活用ください)  
 「自然のかくし絵」の授業記録(筆録)を文字起こししてくださいました。
 労力のかかることですが、授業を振り返る機会になり、課題も見つけられたとのことです。
 出来上がったところで載せていきたいと思います。
 後日、リモート研究会でその課題を話し合えることを願っています。
   第一次指導の筆録はこちらへ  第二次指導1時間目の筆録はこちらへ  第二次指導2時間目の筆録はこちらへ  第三次指導の筆録はこちらへ
「自然のかく絵」と「風切るつばさ」の授業をされた学校で出された質問
「途中でノートを閉じて何も書かないのは衝撃的。ノート指導の考え方は?」 というものでした。
私の返答を話した順序に書けば以下の通りです。
 ① 家に帰ったら、ノートを開いてみて、今日はこんな勉強をしたなとメモしたり整理することがあってもよい。
 ② させられてやるのではなく、自分でやってみようと思うことが大事。
     「読んでみたか?」と同じ考えで、「ノートを開いてみるといいよ。」程度の働きかけを継続する。
     みごとにノートを整理した2年生の児童が出てきた。
 ③ この教式は、「授業時間の中で視写をすることそのものに意義がある」 という考え。

みなさんはどう応えられますか?LINEで交流できるとよいのですが……