風姿花伝と教式
読書会で「風姿花伝」を読みました。世阿弥が父親観阿弥から伝えられたことを、そっくり子孫に伝えようと並々ならぬ情熱をこめてまとめたものです。難しそうですが、教式の道に通じる所が多くあり考えさせられます。
風姿花伝第二 物学条々
およそ、何事をも残さず、よく似せんが本意なり。(本意…本当の意義)
学ぶことは真似ぶこととよく言われますが、川﨑先生のお話を思い出します。
「自分は鈴木先生の白い字を真似しようと一生懸命練習した。又、鈴木先生がズボンの腰のあたりを両手でゆすり上げられると、その通りに真似をされたる先達もあった。」
授業だけでなく、日常生活の細かな点も真似をする。これは、師である鈴木先生を心から尊敬し、そのお姿をよく観察しておられるからできることであったと思います。師のお心に近づく近道でありましょう。
島根 M.N
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