…… 小学校の国語の授業を考える ……
自然のかくし絵(東書3年上)の授業
第二次指導 1 時間目 授業報告(その2) 5月12日
板書の写真
《板書事項》 2枚の写真合成(ほご色 トカゲ)
授業の流れ (第一次指導と同じであるが、《二とく》《六とく》話し合いの視点が違ってくる)
一よむ (全文を7名で分担して音読する)
二とく (一よむを受け、前時のおさらいから入り、本時へとつなぐ話し合いをする)
三よむ (手引きで出された段落(箇所)を黙読する)
四かく (黙読しながら視写する。教師は板書する)
五よむ (板書を指黙読・指音読する)
《指黙読:教師の鞭の動きに合わせて黙読 指音読:鞭の動きに合わせて斉読》
六とく (五よむを受け、文章の核心をつかむ話し合いをする)
七よむ (授業を振り返りながら板書を指音読する)
以下、第二次指導第1時間目 二とく と 六とく の概略を報告します。
二とく (〇おさらい ◎承接 〇手引き と3つの要素で組み立てられている)
○ おさらい (前時の六とくを再構成し、復習する。今回は長方形を板書し、キャンバスに見立てる)
・「自然のかくし絵」の中にいるのは何?
虫
・昆虫だけではかくし絵にならない。ほかに何があればいいか?
草や木など
・かくし絵を見ているのは誰だ?
鳥やトカゲ
◎ 承接 (前を受けて、後ろにつなぐこと。今回は昆虫の動きと色に着目し、手引きへ)
・昆虫は、どこへ行くとかくし絵になるのか。
体と同じ色の場所
・そういうときの体の色を何と言うか。
ほご色
○ 手引き (自然のかく絵の具体例の1を詳しく読む:個別学習になる《三よむ・四かく》の指針を示す)
・自分の体が保護色になる所を選んでいる昆虫、トノサマバッタのところを書く。
六とく (〇語義・区分 ◎心 〇余韻 と3つの要素で組み立てられている)
○ 語義・区分 (難語句解消後に区分する)
・「かっ色」って分かるか?
うす茶色だと思う。
・二つに分ける。( 前はトノサマバッタの種類。後ろは何をしたところか)
調べた。
・調べたことを二つに分ける。
緑色と褐色に分けられる。
◎ 心 (第三層(文章の心)を具体的に明らかにする)
・調べて分かったことは何か。
緑色の所には緑色の、褐色の所には褐色のバッタ
・バッタは色が分かるのか?
分かるからそこに行く。
・バッタが分かるのは何の色。
自分の体の色と場所の色
・バッタもそういう力があるんだね。
○ 余韻 (バッタも調べてみると不思議だな)
・「ほとんど」とあるから違う色の所にいるバッタもいる。安心しているのは?
自分の体の色と同じ色の所にいるバッタ
第二次指導 《二とく》の 〇おさらい の工夫が素晴らしい。 =広報担当=
板書の工夫
第一次指導《六とく》◎山を長方形で視覚化
⇒ 「長方形」をキャンバスに見立てたところが素晴らしく、これを単純化の極致というのではないでしょうか。
また、第一次指導《六とく》◎山を裏から扱う(再構成)お手本になります。
「かくし絵」を仕上げながらこの絵を見ているもの(上には鳥、下にはトカゲ)を立体的に示しています。
《六とく》の 〇語義・区分 の区分、その手順がスッキリしている。
⇒ 区分 「最初の 2 区分の前は『トノサマバッタの種類』のこと、では後は、何のことか」と、焦点化して問い、考えやすくしています。
その後、調査した場所を草の色で分けています。
ご意見・ご感想をお寄せください。(LINE もご活用ください) 詳しくはこちらへ(授業記録:筆録)
着眼点に焦点をあて、整理された板書に子供達の理解は深まりますね。
また具体的な単純化を見せていただきました。
(岩手の会員 mK)
筆録としてまとめているところです。
授業そのものは、悪戦苦闘であります。
(宮城の会員 mK)
有難うございます。
授業で悪戦苦闘するのは、それでもまだ単純化して向上出来ると言うことなんですね。
教式の求める道はどこまで行っても深いですね。
一息入れて下さい。
(岩手の会員 mK)
今Eテレで自然のかくし絵に関連した番組をやっています。
ミミクリーズという番組でした。
ソックリーンのうたの中で使われている画像でした。
(大阪の会員 tY)
「そっくり」という言葉が繰り返されていましたね。
これがキーワードでした。
ありがとうございました。
(宮城の会員 mK)
この番組を見た子どももいるでしょうね。
ぼんやり見ていると見過ごしてしまいますが、おやっと思って見直すと、あら不思議、枯れ葉の中から生き物が。
(大阪の会員 tY)
24日LINEより