笠原先生 あんなこと こんなこと 1
今から40年前、私が勤務していました宮沢小学校に笠原先生が校長として着任されました。それが私と笠原先生・いずみ会との出会いでした。
満足な授業も実践できずにいた私に、校長先生は一つ一つ教えてくださいました。
笠原先生は、校内研修の一環として、国語の教材を1年生から6年生まで1単元ずつ教式で見せて下さいました。年間で40時間を超えたと思います。それを2年間行いました。
1年生から順に授業をされ、6年生を担任していた私の学級に来られた時です。
先生は教卓に教科書とノートと鞭を置かれると、黙って黒板を拭き始めました。何度もクリーナーで黒板消を掃除され、黒板の元の色がきちんと出るまで黙々と五分!
それから授業を始められました。
授業を終えられた後で、
「綺麗な黒板は気持ちがいがんべ。」
「面倒だと水拭きしてはいけない。黒板拭きできちんと拭かなければだめだ。」
「黒板は、特に注意が必要で、黒板を見ただけでその教師の力量が判るもんだぞ。」
笠原先生は、そう話されました。
ここから私の教員の勉強が始まりました。
その後、いずみ会に参加するようになった私は、会の指導者・重鎮として偉大なお姿を目の当たりにしました。その先生に、黒板拭きをさせてボーッと授業を参観していたのだと冷汗がとめどもなく流れました。
何と幸せな時間を私はいただいていたのでしょうか。