杉田すま先生「入門期の教式、
四よむ 五とく」に学ぶ
「四よむ」について、入門期の「よむ」ですから指黙読、指音読になります。
鞭の使い方で、一文節の区切りを指して、一目読みに導きます。文節意識を育てるわけです。(基本、鞭は「、」「。」以外はまとまりを示しても打つ音は出しません)鞭を使った音読をいたします。その時、子ども個々人の読みの力を見てとり、読みの力の弱い子どもには皆の力を借りて読む機会が多くなるような工夫をいたします。読みの力の弱いお子さんも、慣れて臆せず個読できるようにとの配慮です。
読めるということが、師、子ともに快いと杉田先生もおっしゃっておいでです。学ぶ喜びを感じあえるということでしょうか。
「五とく」について、入門期以外は内容を解き明かす活動をしますが、ここは入門期ですから、今習った字にさらに新しい字を書き加えます。そして、臆せずどんどん字に親しませていきます。この伸びやかな発想が、子どもの大きな力を引き出すように思われます。
さて、実はこの後こそ杉田先生の面目躍如という内容です。項目だけご紹介いたしましょう。
・学ぶ気構えを
・実際の授業を
・第一日から国語の勉強
・父兄会
・学習と躾
・公平であること
・打つ手、抱く手
・先手と後手
・注文は小出しに
・たるまない、効を急がない
・子どもの気まま、先生の気まま
・相対観、対立観をとり払う
・単純な案をもって
・共に育ちましょう
項目だけを見てもワクワクいたしますでしょう。素敵な国語の世界へのお誘いです。
実はこれから教職を目指す皆様に、是非出会って欲しいと願い、書かせていただきました。
宮城 M.A