9月の話題 3

横一線の板書例〈3〉

 これは、今西祐行・文『ヒロシマのうた』(6年)の板書です。長文のため概観は2時間扱いとなります。「手引」は「兵隊さんの稲毛さんが赤ちゃんのためにやったこと、大きくなったヒロ子ちゃんのためにやったことを探して書く」という1問で貫かれています。そして「年月日を書く」が付け加えられました。長文が見事に単純化されて書き上げられています。しかも実際の板書は、美しい文字、文字の位置、字の大きさ等々見とれてしまいます。区画の上に年号が入ると、ヒロ子ちゃんの成長を横線でたどることができます。板書の工夫は指導者の読みの力が映し出されるといえるのでしょう。

※この板書の記録は、「三よむ」「四かく」のあとの「六とく」のものです。「六とく」のため傍線や〇、付け加えの言葉もあります。詳しくは「六とく」のところで説明します。

※板書 『ヒロシマのうた』(6年光村)
  第125回 国語教壇修養会 安達孝之介先生御教壇より
        兵庫   K.N