芦田先生の「小学国語読本と教壇 巻二」より その4
余 韻
読本の教材は季節を乱さざる限り、遅れないことが肝要であり取扱いも丁寧に過ぎるよりは、むしろ荒削りにして、仕上げは児童各自の努力に待つがよいと思う。近頃小学校の教壇が、著しく専門的の講演式になったことを悲しむ。わからせたらそれでよいというのではない。復習によって、児童各自が、習熟会得の努力を払い得るように導かなければならぬ。
芦田恵之助全集第15巻 P.537
教式の取扱いに「余韻」とある第一義はこれだと思いました。教壇修養会でのお話の中で、笠原先生は「余韻は自習の原動力」とおっしゃいました。
岩手 Masa.K

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