4月の話題 1

「一よむ」を考える

 4月は、七変化の教式の「一よむ」「二とく」「四かく」「六とく」について考える。
 初回は、「一よむ」について考える。以下、太字は、先達からの教えである。

○ 読む前の指示:ゆっくり、はっきり、大きな声で読む。聞く人も本を持ってしっかり聞く。
○ 読み終えたら:どの人もゆっくり読んでくれた。聞く人も、しっかり聞いていたね。


 最近「一よむ」で、大きな声で読めない児童が増えた。コロナのため大きな声を出せなかった
こと、併せて、文章をあまり読ませていないことにも要因があると思う。
 順繰り読みで読んだ子は、読みの出来不出来に関わらず、発言が増える。読んだ日だけ発言す
る子もいる。読んだあと「ゆっくり読んでくれたね。」と認められ、自信になるからではないだ
ろうか。
 「一よむ」は、極めて重要な段階であり、師弟共に真剣に取り組むべきものである。 
 私は「一よむ」で、「聞く」ことについての指示や褒め言葉を忘れがちだった。「聞く」こと
の意義を理会していなかったためだ。聞くことができる学級だから、安心して読むことが出来る
のである。
 
○ 聞く方をしっかりさせると、読む方も上手になる。
○ 一心に読む。一心に聴く。こういう教室を作ればよい。


       宮城 M.K