11月の話題 3

芦田先生の「小学国語読本と教壇 巻二」より その3

ひ び き

 いかなる説話でも、名文でも、もし児童の心に強い響きを持たぬものであったら、それは決して児童を育てる心の糧にはならぬ。
 この響きを持つ持たぬということは、多くは教材に存するものだが、取扱いによっても、大なる差異を生ずるものだ。

                              芦田恵之助全集第15巻 P.539

 響きの有無が教材によるものであるにしても、実は取扱いによる差異が大きいことは、鈴木先生の筆録や先達の教壇から、私たちは学んできました。つまらないと思った教材でも、先達が教壇で扱われると、見事授業を展開され、結局、私たちの読みが浅かったことに気付かされたのです。
 先達から「教式に従って、自分の頭で読みなさい」と教えて頂きました。

岩手 Masa.K

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