2月の話題 3

「七変化の教式」との出合い  

        
 特に国語の指導で悩んでいた二十代後半に、お世話になっていた教頭先生の紹介で、「七変化の教式」(いずみ会)の授業を参観することができました。この研究会では、3日間続きで、各学年の第1次指導から第2次指導まで行われます。静かな中で先生と子どもたちが問答形式で話し合われる形態の授業でした。これまで知られている一斉指導です。このような授業が現在も行われていることにびっくりしました。教師主導の一斉授業は、子どもたちの自由な考えを指導者が押し付ける指導法として批判されていました。
 ところが、そのような一斉指導の授業にもかかわらず、私も子どもたちと一緒になって、授業に吸い込まれていくのが分かりました。教壇に立たれている先生の問いに心奪われました。丁寧な板書が目に焼き付きました。感動しました。感動している自分が不思議でした。
 その授業が芦田先生創唱の「七変化の教式」であることを初めて知りました。芦田恵之助先生の名前も初めて知りました。  (つづく)
      兵庫 K.N