6月の話題 4

「今度作文いつ書く?」

 教式に出会う前は、作文は行事だけ書いていました。運動会、遠足、学芸会…。書かせたものを何度も書き直させ、清書するようにしていました。3回目くらいから子ども達から「またあ?」と言う声が出るようになりました。私自身も楽しい授業とはほど遠い感じを拭えませんでした。

 教式に出会って、「作文は書きたいことを自分で決めて書く」(随意選題)ことを教えていただきました。学年の初めての作文の授業では、中には、何を選んでいいのか決められない子もいましたが、回を重ねるごとに習い事や家族、趣味など多岐にわたって書けるようになりました。また、句読点や段落なども少しずつできるようになっていきました。さらには、子ども達の生活の様子や思いにも触れるようになり、作文が楽しい時間になりました。子ども達からも、「今度作文いつ書く?」と言う声も聞かれるようになり、子どもにとっても楽しい時間になったようです。

 作文の教式の一人ひとりを丁寧に見ること、直しは1つという授業が子ども達にとって安心でき、自分で成長する力を育てていくのだと感じました。教式に出会えて、本当に良かったと思っています。
          東京いずみ会 T . I