学びの基礎・基本を考える 4
今の私は、「若いときには、功を急ぎ過ぎていたな」と思えるようになりました。それは、教式は、「学ぶ気構えを体で覚えさせるように工夫されている」と分かったからです。教式は、今持っている力で精一杯取り組むことの大切さを具体的な学習活動として示しているのです。
例えば、間違えたら訂正すればよいだけなのです。消しゴムで消してしまっては、そのときの足跡が消えてしまいます。後で振り返ると、自分の成長が確認できるのですから、もったいないことなのです。ここにも、自覚を高めるための具体的な取り組みが出ているのです。
毎時間、読んでは考え、考えては書き(視写)、書いては考え、教材文を読む面白さを追求しています。それを、どの子にも保障しようという指導の工夫が、芦田恵之助先生の実践にはあります。それが、どの子も安心できる学級につながり、前向きに生きる姿勢を育てているのです。更に、一生学び続ける姿勢を育てることをめざしているのです。
芦田先生は、お亡くなりになられた79歳まで教壇行脚を続けられました。
東京 K.T
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