恵雨語録に学ぶ 2
同じ教材を扱っても、前回と同じ指導はできません。その都度、教材を読み、心に響くものを探していきます。
◎ 児童は一日として同一のものではありません。それは、自分が一日として同一のものでない
のと同じです。教壇に立ってみて、教室内が不思議なほど静寂を感ずることがあり、何処に
も雑音を発するものがなくて、室内が騒然たる感じのすることがあります。こうした事象の
何によって来るかを考え、その心の流れにしたがって指導を進めなければなりません。
◎ 教師の思う所に児童を引っぱっていこうという教師中心に欠点があるとしたら、児童の行く
がままに、教師がついていこうという児童中心にも欠点がありましょう。教育はそんなに引
いたり、押したりしないで師弟共に向上の一路をたどるべきではないでしょうか。
岩手 М.K
