…… 小学校の国語の授業を考える ……
本年度もよろしくお願いします。
芦田恵之助先生のお言葉です。
芦田先生は、皆読・皆書・皆話・皆綴をめざして国語教育の実践を続けられました。
その実践を後世に残そうと 『 いずみ会 』 を始められたのが、鈴木佑治先生です。
鈴木先生は、長期休業中に国語教壇修養会を開き後進の指導を続けられました。
芦田先生がお亡くなりになられたのは1951年12月9日です。
芦田恵之助先生70年忌、鈴木佑治先生53年忌の国語教壇修養会を7月27日(水)、28日(木)に東京都内で開く準備中です。
いずみ会には、入門期の教式があります。
芦田先生の残された読み方の教授法を「七変化の教式」といいます。
それは、指導過程が七つに変化するところから出ています。
入門期の教式は、子どもの姿に合わせた指導をします。
それが、七変化の教式の「一よむ」の代わりに「一みる」です。
それは、どの子も音読できるとは限らないので、入学までに育っている「話す力」から入ります。
子どもは「絵本」が大好きですから、「教科書」を「絵本を見る」ように扱うことから始めるのです。
毎時間テーマを決めて教科書を見ていくのです。
その問答を通して学級で学んでいくための学習態度も育てていきます。
学びが主で、生活指導(学級の約束等)は必要に応じて身につけるのがよいのです。
テーマ―に合わせて教科書を見終えたら、今日学習するページに戻ります。
そこに書いてある言葉を、教師は口形を見せながら紹介し、練習するのが「二ことばのけいこ」です。
「三かく」は「二ことばのけいこ」で練習した言葉を書く活動です。
「四よむ」は、板書された言葉を全員で指黙読・指音読する活動です。
「五とく」は、関連する言葉を紹介し、板書して見せ、それを読んで授業は終わります。
次週で詳しく説明しますが、実践例をご覧ください。