2月の話題 2

躾は学習の中で

 教式は、国語の授業の型ではありますが、他教科はもちろん、全ての学校生活において活かすことができます。

 入門期の教式の中に、「躾は学習の中で」という話があります。学習しながら必要に応じて好ましい行動を教え習慣付けていくことが、学習に大切な自覚をもたせることに繋がっていくということです。

・授業のあいさつ、本を読むときなどは腰を立てる。
・授業の始まりは一人ひとり全員と黙って目を合わせる。
・授業の準備は鉛筆1本をその時間使うノートのページに挟む。
・活動のスタートをそろえる。

など、子ども達が気持ちよく楽しく集中して授業に取り組むことができるようなことがたくさんあります。

 この型は、子ども達が落ち着いて生活できるようになるだけではなくて、私たち教師にとっても安心して授業に臨めるのです。どのルールもシンプルで師弟ともに分かり易いものです。できていたらほめる、ほめられると子どもは嬉しいので続ける、それが学級全体に広がることで落ち着いて集中して授業の取り組む空気ができあがっていきます。教師が先手を打って子ども達に投げかけることで、小言が少なくなるのです。指導が後手に回り、注意することが多かった私でも、徐々に落ち着いた教室の空気をつくることができていきました。
 教式の一人ひとりを大切にする指導は、子どもも教師も共に成長できていくのだと思います。
        東京  T.I

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