2月の話題 1

芦田教式で教壇(授業)を踏む

 新年早々に仙台方面へ出かける機会を得、宮城県美里町の小学校でK先生の授業を拝見しました。ここ数年、先生は地元の小学校に出かけて授業をされており、1月は2年生の『かさこじぞう』でした。全5時間扱いの2時間見ました。

 K先生のゆったりとした語りかけや単純化された問い、美しい板書に心動かされました。何より1時間1時間で子どもたちの読み声が大きくなり、腰骨が立つという、その変わっていく様子が見て取れました。先生が教式でひたすら教壇に立たれている姿も目に焼き付いて離れません。
 そして、K先生から鈴木佑治先生の貴重な第48・49回大会(S39・S40)の教壇筆録をお借りしてきました。鈴木先生が、この昭和39年の1年間に346時間教壇に立たれたと記されていました。全く想像もつかない時間数です。筆録を手に、私などは鈴木先生が芦田恵之助先生の教えを踏襲された厳しい実践のご生涯を窺い知れないのでした。
       兵庫 K.N