芦田恵之助先生の納骨日の鈴木佑治先生の御教壇
笠原昭司先生が残してくださった綴りを打ち込んでいる中で、驚きと感動で胸を打たれた御教壇をお伝えします。
それは今から70年程前の芦田恵之助先生の納骨の日のことです。納骨する御遺骨を公立の小学校の教室に安置し、その御霊に観ていただけるようにと御教壇を行っているのです。
御教壇の記録に書かれてある教室の雰囲気がごく自然であり、私には特別の御教壇だからという違和感を感じませんでした。
現在の公立小学校では考えることも、実施することも出来ないことです。
これは、芦田先生の教育者として、そして、人間としての偉大さを尊敬し、お慕いし、芦田先生の創られた道を歩んで行こうとするいずみ会の道友の皆さんの熱意がこのような会を催されたものだと思うと、胸がいっぱいになりました。
御教壇の始まる前の教室が書かれていますので紹介します。
今日は、先師芦田恵之助先生の御遺骨を多磨墓地へお納めする日である。
教室の左前方には白布におおわれた卓が置かれ、先師の御遺骨が安置されてある。
東京をはじめ埼玉・茨城から参会した弟子たち約40名は、教卓に向かって児童を三方から囲んで着席している。古田(拡)・安田(孝平)両氏をはじめ(芦田)共介さん(芦田)冨美子さんも見える。
注( )は投稿者
資料
期 日 昭和27年2月24日(日)
場 所 東京都杉並区立杉並第八小学校
指導者 鈴木佑治先生
教 壇 「屋根裏のオルガン」 新国語下 少年の日
この御教壇をご覧になった芦田冨美子先生が「御指導参観記」という表題で感想を書かれております。
宮城 T.S