教えの第一歩
当時、私たちの学習会は、土曜日の仕事の後、土曜日の午後に開かれましたので、土曜会と言
いました。
第一回目の学習内容は、三層の題でした。これがよく理解できませんでした。かいつまんでい
えば、題には三層の題がある、例えば「エジソン」という説明文でいえば、
第一層の題 エジソン
第二層の題 発明家エジソン
第三層の題 努力の人(これがテーマを現わす題)
だったと思います。
この話を伺った時、なるほど、そういうふうにいろいろな題を見かけるな。しかし、これが読
み解くのにどう働き、何が大切で、なぜ先生がいの一番にこれを話されたのか、さっぱり分かり
ませんでした。これが腑に落ちるまでに10年以上かかりました。
第一層 ざっくりとエジソンの生い立ち…これが一層の事実
第二層 エジソンの発明を追う…これが再構成の視点
第三層 努力…(テーマの「成果の全てはたゆまぬ努力にある」)
なるほど、この三つを解明すると授業の立案ができるのだと気付かされました。それで、先生はまず、これを伝えたいとお考えになったのだと思われました。
それ以後、私は、三層の題をつけることを始めの分析の手順の一つに取り入れています。
宮城 M.A