忘れられない一言
教えを受けておりますと、折々に先生の声が聞こえてまいります。
「あーあ、この授業うまいこといかなかったなあ。」と思った時は、耳元に「だから、いつも申
し上げておりますでしょう。第一層を大切になさいと。」とか「こだわりは捨てて、まっさらな
気持ちで読むのですと、申し上げているでしょう。」などと。
さて、その中で、いかほどの気構えで精進なさるのかと思われたことがありました。私など、
時に「あーあ、こんなつまらない文章、ヤダなあ。やりたくないなあ。」なんて思いあがったこ
とを言ったりしますと、先生からは「この作品はつまらないけど、読みなさいと子どもに言うの
ですか。」「どんな作品にも、よく探せば、子どもの力になる良いところがあるものです。よく
考えて、それを見つけて、子どものこやしになる授業を組み立てるのです。」と話されました。
泣きごとなど話す暇があったら、しっかり研鑽を積みたまえと言われている気がしました。
宮城 M.A