12月の話題 3

「書く」ことの意味

「チョークで黒板に彫りつけるような」芦田の板書は有名である。
 この板書について、「若き日から芦田先生に随順師事して、先生の道の神髄を極め」たとされる鈴木佑治は、次のように講述している。
「いうまでもなく、黒板には字を丁寧に書かねばなりませんが、白墨の白さを出すということも学校の先生としてとっても大事なことです。子どもにだけは『しっかりした大きな字を書きなさい』と言いながら、先生は遠くの子どもに見えないような、小さく、薄い字を書いています。」

「ヒノマル」の授業(大垣市西小学校 記録)

「机間を巡視することは下学年程丁寧にする要があります。この間に個性の観察がどれほど出来るか知れません。」
「この書くといふ仕事が中心をなして、これから深い理会にはいって行くのです。この事のために、教授に変化を生ずるのも一つの利益であるが、書写によって理会の確実になるのは実に意想の外です。文字に親しみを生ずることはいふまでもありません。」と述べている。     p248
        東京  T.K