通 信 教 育 に よ る い ず み 会
安 達 孝 之 介
これは、東京いずみ会での平成22年ごろの資料です。
I先生が、「一つの花」の授業について、指導部長をされていた 故 安達孝之介先生にご指導いただいたものです。
自分の担任する学級で行った授業記録を送って批評を仰ぐというやり方は、会が思うように開けない昨今では、よい方法ではないでしょうか。東京いずみ会で発表なさったとのことですが、この批評を次の会にでも「反省記録」として発表されると皆の反省にもなると思います。どうしても理解できない所や疑問点がありましたら、お手紙下さい。
ともかく、教材を決め、案を立て、自分の学級で実践し、記録をとる。その上、子どもたちの感想文まで記録して発表なさる。頭の下がる思いです。毎日の一時間一時間の授業を大事にする。よくぞやりました。
さて、お手紙の中に「登場人物の気持ちの重さ、深さなどが、もう一つ子どもたちに理会させることができなかったと反省しております」とありました。ここが一番大事なところです。子どもたちの感想文を読んでも、登場人物の気持ちに対する感想より、戦争に対する感想が強いように思いましたが、どうでしょう。ともかく、最大の課題は、登場人物の気持ちをどうしたら深く理解させることができるかです。
次に、この教材の背景にある時代相をよく理解しておくことが大事です。期間にすると昭16年~昭和20~23年までとなりましょう。
略(本文と時代背景の関わり)
三人の心情を自分なりに納得いくまで「読む」ことが、教案を立てる前提になるのだと思います。
さて、教壇記録5時間分を読ませていただいて、一番むずかしいのは、一次指導で、特に「二とく」だということがわかりました。
もう一つむずかしいそうだなと思ったのは、二次指導の「六とく」です。これらについて書いてみます。参考にしてください。
以下略 希望者にはPDF版を送ります。ご意見・感想、ご質問欄よりご連絡ください。
今では、学校現場が忙しすぎて5時間分の記録を整理してご指導を仰ぐことは、現実的ではないでしょう。しかし、芦田先生も鈴木先生も、師をもたなければ伸びないと話されています。その意味でも、国語教壇修養会の重みが増しています。令和5年の夏には大阪市内の学校で第139回大会が開かれる準備が始まっています。多くの方のご参加を期待しています。
担当 東京いずみ会 事務局