恵雨語録に学ぶ 4
◎「共に育ちましょう」
この一語は、私の教育信念を標語化したものです。私は79の今年まで、人
心づいてから、思いを教育にひそめ、ようようこの一標語に到達しました。
「共育」は、師弟共に道の光を認めて、向上の一路を辿ることだと生涯を通して求め
続けた一念が胸に迫ります。自己を育てる最捷径は行ずるにありと歩み続けられた道で
した。
詩人長田弘は教育について述べています。
「教育は『教』と『育』の二つからなるものにもかかわらず、『育てる』『育てられる』
が意味を持たなくなり、社会になくなったものは未熟さというものに対する自覚です。
そして、人々の間に失われたのは、熟慮、熟達、熟練、習熟といったことを目安に、物
事を測り、人間を測る習慣です。」
失われたものを求め、更に歩み続ける道に師弟共に学ぶ喜びがあると信じています。
岩手 М.K