令和4年 4月11日(月)~4月18日(日)                           第3週

…… 小学校の国語の授業を考える …… 

入門期の教式 その3

  入 門 期 か ら 育 て る 力

小学校は一生の宝を得るところです。 
~  さて、どんながあるのでしょうか。~
そのひとつが 分かる喜び できる喜び 共に育つ楽しみ から生まれる 自尊感情 です。

さて、新入生は、不安と期待の中で学校生活を始めます。
ですから、不安を減らして期待をふくらませることが重要です。

   不安は、何でしょうか。

新しい生活を始めるのですから漠然とした不安があります。
その不安は、個人差が大きいものです。
ですから、一つひとつ、それぞれが経験から学んでいくしか方法がないのです。
学びながら自信を得るのです。
だから、どの子にも自信を得させることが肝要です。
そのためには、対立観 をもたせないことです。

   期待は、何でしょうか。

幼稚園児・保育園児とは、違うというプライドがあります。
学校は勉強するところだ」と自覚しています。
ですから、「どんな勉強を教えてくれるのか」と期待して入学してきます。
園児時代と変わらないことをされたら、その期待は急速にすぼみます。
学校生活に慣れさせようと生活指導に重点を置いた指導を続ける) と、
期待が失望に変わり、いたずら心が芽生えてきます。
そう!!  
学習と生活指導・学習規律は同時に行うことがよいのです。
学習を進め(期待に応える)ながら必要に応じて生活指導・学習規律を身に付けさせていきます。
その様子は、実践例 をご覧ください。また、杉田すま先生の「入門期の教式」もお読みください。
入門期の指導の精神は、児童を育てる基礎・基本です。 
どの学年でも役立ちます。
学年初めには、初心に返ってその学年に応じた工夫を凝らしたいものです。 

   … 2年以上の担任なら …

始業式の帰りに
今、一番書きたいことを考えて来なさい。明日、作文の授業をします 」 と伝えます。
進級してとか、今年の決意とか」 としないところが味噌です。
それは、子どもの心情・個性を把握するためです。
また、学級経営の方針を立てる重要な資料にもなります。
記述と批正の授業が終わったらファイルに閉じ、手元に置きます。
そして、「自分が子ども達の期待に応えられているか」 確認するために、ときどき、読み返します。