「道」とは
… 裏千家 千玄室氏の話から …
淡交タイムス紙に千玄室氏の話があり、考えさせられました。氏は特攻隊員として終戦まで過ごされましたが、その壮絶な戦争体験から、戦後は世界各地を回り、70年以上にわたって「一盌からピースフルネス」を提唱し、100歳を過ぎた現役として活躍中です。
氏の説かれる「道」は、教式の道にも深く通じると思い、今回は氏の文章の一部を紹介します。皆様は何を感じられるでしょうか。
仏教に「一切皆苦」という教えがあるように、人の一生は悩みや苦しみに満ちています。そのような中で自分自身の生きがいや価値を見いだし、如何にして前向きに生きていくかを考える。それが「道」を歩むことに繋がっていきます。(略)
「道」とは、頭で理解するだけではなく、実行によって身につけていくものです。それは目に見えなくとも、確かに「心の中に在る道」なのです。
* 千玄室大宗匠は、8月14日にご逝去されました。
島根 M.N