…… 小学校の国語の授業を考える ……
国語科指導の単純形態を求めて
いずみ会百回記念誌(平成3年3月刊)
第20週に続いて、佐々木秀也先生の教式の話(345~348ページ)です。
第一次指導 二とく
1 「二とく」と「六とく」の混同
二とくは、読んで心に響いたもの、つまり読んで頭に受けとめたことを話し合うところ。
六とくは、文章そのものをふまえて話し合うところ。
2 二とくの手続きとねらい
〇題目 ◎ひびき 〇手引 の三つの手続きをふむ。
二とくのねらいは、題目とひびきの扱いで、その文章の特異性を明らかにすることである。
〇 1 題目
1 題目を扱う意義について
2 題目の層
◎ 2 ひびき
1 「ひびき」の意義と重要性
2 「ひびき」の取り扱い方
(1)文章を立体的に読むこと ⇒ 成功の鍵
(2)叙述面に執着しないで、その奥にある何かを感じ取ること。
(3)読んで強くピンとくるものがあったら、それを使うこと。ただし、力み過ぎないこと。
(4)絵の扱いを通して文から受けた感じを話し合うこと。ただし、叙述面を扱うのではない。
(5)頭で受け止めたものを話し合うが、叙述面を無視してはならない。
(6)第三層のひらめきをちらりと見せる。
※ 絵を必要以上に重視すると、文で取り扱うことと重複する。
〇 3 手引
1 手引の機能と重要性
・手引は学習の原動力である。
・手引は文章理会に不可欠である。
文章機構と板書機構の一体化
2 手引の要件
(1)一問で貫くこと 文章を立体的に読むことが先決
(2)子どもの身になって(簡明なもの)
(3)文章の類型による一般化の工夫
3 教式のもつガイド 詳しくは以下をお読みください。