令和3年8月23日(月)~8月29日(日) 第21週

…… 小学校の国語の授業を考える ……

国語科指導の単純形態を求めて
いずみ会百回記念誌(平成3年3月刊)

 第20週に続いて、佐々木秀也先生の教式の話(345~348ページ)です。

第一次指導 二とく

 1 「二とく」と「六とく」の混同
   
  二とくは、読んで心に響いたもの、つまり読んで頭に受けとめたことを話し合うところ。
  六とくは、文章そのものをふまえて話し合うところ。

 2 二とくの手続きとねらい

  〇題目 ◎ひびき 〇手引 の三つの手続きをふむ。
  
  二とくのねらいは、題目とひびきの扱いで、その文章の特異性を明らかにすることである。

 〇 1 題目

 1 題目を扱う意義について

 2 題目の層

 ◎ 2 ひびき

 1 「ひびき」の意義と重要性

 2 「ひびき」の取り扱い方

 (1)文章を立体的に読むこと ⇒ 成功の鍵
 
 (2)叙述面に執着しないで、その奥にある何かを感じ取ること。

 (3)読んで強くピンとくるものがあったら、それを使うこと。ただし、力み過ぎないこと。

 (4)絵の扱いを通して文から受けた感じを話し合うこと。ただし、叙述面を扱うのではない。

 (5)頭で受け止めたものを話し合うが、叙述面を無視してはならない。

 (6)第三層のひらめきをちらりと見せる。

 ※ 絵を必要以上に重視すると、文で取り扱うことと重複する。

 〇 3 手引

 1 手引の機能と重要性

 ・手引は学習の原動力である。

 ・手引は文章理会に不可欠である。
 
 文章機構と板書機構の一体化

 2 手引の要件

 (1)一問で貫くこと 文章を立体的に読むことが先決
 (2)子どもの身になって(簡明なもの)
 (3)文章の類型による一般化の工夫

 3 教式のもつガイド    詳しくは以下をお読みください。