国語科指導の単純形態を求めて ③
いずみ会百回記念誌 (平成3年3月刊)
第21週に続いて、佐々木秀也先生の教式の話(348~350ページ)です。
第一次指導 三よむ ~ 五よむ について書き出します。
三よむ
1 「三よむ』の意義
・手引に従って考えながら読み抜き、文の意義を「語」に結晶させる。
・文章に密着し、自分に近いものにする。
・子どもは手引という学習課題に従って、自分なりに考えて活動するので、自学的な姿勢になる。
2 読む方法 ……… 黙読によって読み抜く。
四かく
1 「かく」の意義
・文章理会の手懸りとして書かせる。
2 教師と児童の選んだ「語」が違う場合
・違っていても書き換えさせないこと。
・書いたものは充分尊重してやること。
・短いことばでまとめさせること。
・信念を持って書かせること。
3 直したい子どもの「くせ」
・一字書くのに何度も教科書の字を見るくせ。
・漢字を仮名に翻訳するくせ。
4 教師の板書の心得
・癖のない字で、丁寧に書くように。
・白墨の白さを出すように。
・黒板の広さを活かすように。
・筆順に気をつけるように。
五よむ
1 「五よむ」の意義
2 読ませ方
(1)指黙読
関連づけをしながら読むために、一人一人が考えながら読まなければならない。
どういう子どもにも考えられるように、ゆっくり指黙読させる。(4年以下)
(2)指音読
張りのある声で指音読させる。
五年以上の場合は、順繰り読みで音読させる。
(3)ムチの使い方 詳しくは以下をお読みください。