令和3年8月30日(月)~9月5日(日) 第22週

国語科指導の単純形態を求めて ③
いずみ会百回記念誌 (平成3年3月刊)

 第21週に続いて、佐々木秀也先生の教式の話(348~350ページ)です。

第一次指導 三よむ ~ 五よむ について書き出します。

 三よむ 

 1 「三よむ』の意義

  ・手引に従って考えながら読み抜き、文の意義を「語」に結晶させる。
  ・文章に密着し、自分に近いものにする。
  ・子どもは手引という学習課題に従って、自分なりに考えて活動するので、自学的な姿勢になる。
 
 2 読む方法 ……… 黙読によって読み抜く。

 四かく

 1 「かく」の意義

  ・文章理会の手懸りとして書かせる。

 2 教師と児童の選んだ「語」が違う場合

  ・違っていても書き換えさせないこと。
  ・書いたものは充分尊重してやること。
  ・短いことばでまとめさせること。
  ・信念を持って書かせること。

 3 直したい子どもの「くせ」

  ・一字書くのに何度も教科書の字を見るくせ。
  ・漢字を仮名に翻訳するくせ。
  
 4 教師の板書の心得

  ・癖のない字で、丁寧に書くように。
  ・白墨の白さを出すように。
  ・黒板の広さを活かすように。
  ・筆順に気をつけるように。

 五よむ

 1 「五よむ」の意義

 2 読ませ方

 (1)指黙読

     関連づけをしながら読むために、一人一人が考えながら読まなければならない。
    どういう子どもにも考えられるように、ゆっくり指黙読させる。(4年以下)

 (2)指音読

     張りのある声で指音読させる。
     五年以上の場合は、順繰り読みで音読させる。

 (3)ムチの使い方     詳しくは以下をお読みください。