11月の話題 2

特別支援教育と芦田教式(手順の安心)

 注意欠陥多動性障害(ADHD)や自閉症スペクトラム障害を抱えたお子さんは、物事の手順を考える、整理するということが苦手です。また、一度に二つのことをこなすことも苦手なことが多いです。
 芦田教式では、学習活動が『 一よむ、二とく、三よむ、四かく、五よむ、六とく、七よむ 』と決まっているので、子どもたちは次の活動への見通しを持つことができます。
 発達障害を抱えたお子さんにとって、見通しを持てないことはとても辛いことです。どう考え、どうしたら良いのか分からないと、ごまかして辻褄を合わせるということさえします。
 発達障害を抱えた子どもたちにとって、次はこうすると分かっていることは大変ありがたいことなのです。
 また芦田教式では、次のステップに移る時は、スタートを揃えます。このことは、遅れや見通しについての混乱をなくします。発達障害を抱えたお子さんにも、落ち着いた学習環境を提供していることになり安心を与えます。

            宮城 M.A