7月の話題 1

アナウンサーの覚悟 そのⅠ

 この数年、もっぱらラジオを聞いています。そして、教式と通じるものがあるなあと思うことがしばしばあります。道一筋に歩いて来られた方のお話に心を打たれ、考えさせられます。
 特に、限られた時間の中でインタビューや報道をされるアナウンサーの方の話は、教式を学ぶ上で大変参考になります。

(1)松平定知氏

 時代の大きな転換時の報道「昭和最後のニュース」「東西ドイツ統一」や9年間続いた「その時歴史は動いた」を担当され方です。

〇「その時歴史は動いた」の準備の流れ
 ・ 前日渡された資料を読む
 ・ 10時、新幹線で東京発
 ・ 品川あたりで、挨拶・コメントを考える。
 ・ 三河安城の手前で完成し、ストップウォッチで確認(所要時間)
 ・ 名古屋で推敲
 ・ 京都で最終チェック
 ・ 大阪に着いたら、メモを破り捨てる。
 ※ カンニングペーパーは一度も用意しなかった。
   覚悟が生まれその迫力が伝わる。
   準備してきたことが支えてくれる。

〇「ペリー来航」で、米国に行き日米和親条約の原物を閲覧。文書の匂いを嗅いでみる。

 全身全霊で向き合ってきた。
 アナウンサーの仕事は、誠心誠意伝えることで、ただ、読むことではない。
     
      島根 Ⅿ.N