題 目 か ら 考 え る
第一次指導は、全課の概観把握です。読んだ後、題目を板書します。第一問を子供達はじっと待っています。子供達の心に響く無理のない、意欲の高まる問いの工夫は、題目から始まります。
例えば「たんぽぽのちえ」では、どんな場所に咲いているか、世話する人がいるか、仲間を増やすちえ(しかけ)があるのか、生活に落とした問いをします。たんぽぽからほぐすか、ちえからにするかでも考えの方向が変わります。問いの順番も工夫が必要です。
心に残る題目に「つり橋わたれ」があります。山、谷川、つり橋の情景を図化し、言った人は誰か、言われた人は誰か、その時、トッコはわたれなかったことを押さえます。六とくで、男の子を追いかけたトッコは、つり橋をわたっていた事実を確かめます。「つり橋わたれ」は、「つり橋わたれた」話として心に残っています。
男の子は誰だったのか。
岩手 M.K