8月の話題 2

題 目 か ら 考 え る

 第一次指導は、全課の概観把握です。読んだ後、題目を板書します。第一問を子供達はじっと待っています。子供達の心に響く無理のない、意欲の高まる問いの工夫は、題目から始まります。
 例えば「たんぽぽのちえ」では、どんな場所に咲いているか世話する人がいるか仲間を増やすちえしかけがあるのか生活に落とした問いをします。たんぽぽからほぐすかちえからにするかでも考えの方向が変わります。問いの順番も工夫が必要です。
 心に残る題目に「つり橋わたれ」があります。山、谷川、つり橋の情景を図化し、言った人は誰か言われた人は誰か、その時、トッコはわたれなかったことを押さえます。六とくで、男の子を追いかけたトッコは、つり橋をわたっていた事実を確かめます。「つり橋わたれ」は、「つり橋わたれた」話として心に残っています。
 男の子は誰だったのか。
               岩手 M.K