1月の話題 3

みんなちがって みんないい

 表題は童謡詩人金子みすゞさんの「私と小鳥と鈴」の一節です。みすゞさんは山口県長門市の生まれです。大正末期から昭和初期に活躍しました。西条八十に認められましたが、26歳で亡くなりました。約500編の詩は埋もれたままでしたが、約50年後、矢崎節夫氏によって遺稿集が世に出ました。その間、みすゞさんを惜しむ仲間(巽聖歌、佐藤義美、与田準一)によって、数編の詩が雑誌に掲載されました。
 この詩には芦田先生のお心に通じるものがあると思います。先生は、劣等児を作らないことを心願とされました。そして、「差別そのままを平等と見る天地にのみ、人の子は育たん」という言葉を残されました。
 教式は、「七変化」の手続きを踏むことで、子ども一人ひとりを大切にすることができます。「各自が考えた、精一杯の教壇を踏めば良い」との先達の言葉が重く響きます。
 みんなちがって、みんないいのです。
       島根 Ⅿ.N