令和3年12月20日(月)~12月26日(日)  第38週

…… 小学校の国語の授業を考える ……  

パラリンピックが目指すもの

令和2年 東京書籍 3年下
令和 2年11月4日 ~ 6日 宮城 MK 実践報告  

ここでの読み取りは、3時間で行いました。
1時間目は、第一次指導(概観)と第二次指導を合わせて行いました。
区画数は4で、                                         1~3区画は〇を1つずつ加え、最後の区画には〇を2つ加え、9名で読むことにしました。
1時間目の<二とく>と<六とく>の概略を以下に記します。
3時間分の板書写真も掲載します。

詳しくは、PDF版をご覧ください。     

二とく

○題目

・見て下さいよ。(板書 パラリンピックが目指すもの)
・(板書「パラ」に黄で傍線を引きながら)ちょっと変えると似たようなのになるでしょう。 
   オリンピック。
・(板書 パラの横に黄でオ)変えたら、オリンピックですね。違うところは何だと思う?
   オリンピックは……えーと……。
   パラリンピックは、障害のある人ができる競技。
・パラリンピックは障害のある人が出る大会でしょう。

◎ひびき

・障害のある人だったら誰でもパラリンピックに選手として出ることができるのでしょうか。
   できない。
・どういう人が、パラリンピックに出ることができるんでしょうか。
   様々な障害のある人。
・水泳のところの写真を見て下さい。(児童、教科書を見る)
・この人は、どこに障害があるんだろう。
   目だと思います。
・目に障害があるんだ。でもちゃんと泳いでいますよ。
・次の写真はどこに障害のある人だ?
   足。
・足に障害のある人が泳いでいますよ。
・ボッチャの写真。この人達はどこに障害があるんだ?
   手。
   目。
・目は見えているんだ。   
   足。
   手の症状がある人もいるかも。
   投げ方がちょっと違う。
・手のように見えるか。これはあとで調べてみようね。
・今度は写真が三つあるでしょう。一番上の写真……。
   あっ、ゴールボールだ。
   アニメで見た。
・この人、どこに障害があるの?
   目です。
・目に障害があるのね。
・スキーの人はどこに障害があるの?
   足。
・足ですね。
・最後。これはどこに障害がある?
   足。
・足でしょう。
・足に障害のある人みんながパラリンピックに出てくるの?
   いいえ。
・出るためには何が必要なの?
   練習です。
   厳しいトレーニングです。
・そうやって出てくるのがパラリンピックですよ。
・「目指すもの」はオリンピックとパラリンピックで同じだと思うか、違うと思うか。
・同じだと思う人。(挙手なし。)
・違うと思う人。(挙手多数。)
・私もそう思います。それを考えましょうというのがこの文章ですよ。
・四つに分けました。
   (板書 小さく横一線。四区分して1234と書く)
・1番は、オリンピックとパラリンピックのことが書いてありましたよ。
   (板書 1に「オリ・パラ」)
・目指すものが書いてあったのが何番だか分かった?
   4番。(板書 4に「目―」)
・2番は何だ?
   水泳です。(板書 2に「水泳」)
・3番は何だったかな?
   ボッチャです。(板書 3に「ボッチャ」)
・水泳とボッチャ、オリンピックでもパラリンピックでもやる競技はどっちだ?
   水泳。
・水泳です。ボッチャはパラリンピックにしかありませんよ。

○手引き

・両方にある水泳のところ(板書 水泳の上の2に黄丸)を勉強します。
   (書く部分を指示する。)
・書くときもね、急いでだめなんだよ。ノートに書くときは、ゆっくり、ていねいに、大きな字で書いて下さいよ。

六とく 

〇語義


・何か分からない言葉、ないかな。
   タッピングバー。(板書 タッピングバーに黄で傍点)
   こういう(手で動作)……棒の先に何かついている。
・先に何かついている棒なんです。(板書 「ぼう」に黄で傍点)
・タッピングバーの中に、棒という意味がある。
   バー。(板書 バーの横に黄で傍線)
・軽くポンとたたくようなのがタッピング。だからちょんとたたくための棒です。
・ゴールタッチって、分かる?(板書 「ゴールタッチ」に黄で傍線)
   はい。
・ターンは?(板書 「ターン」に黄で傍線)
・水泳。プールで競争して、最後に壁にタッチするのが、ゴール……。
   タッチ。
・ターンは?
   ぐるっと回って……。
・ずっと行って戻ってくるときに、さわって戻る。それがターン。
・どこが悪いのが視覚障害ですか。
   目。(板書 「しかく」に黄で傍点)
・「し」が目っていうこと。「かく」は感じるっていうことだな。
・視力検査っていうだろう。何の検査だった?
   目。

<区分>

・これ二つに分かれますよ。(板書 文章を二つに分けて、黄で弧線)
・後ろは誰がすること?
   コーチ。
・後ろはコーチがすることです。(板書 「コーチ」に黄で傍点)
・前は、何のためにコーチがするかってこと、書いてあるんだよ。

◎心

・コーチは何をするんでしょう。
   かべに近づいたとき、タッピングバーを使って選手に知らせる。
・タッピングバーを使って選手に知らせることだよ。(板書 「知らせる」に黄で傍線)
・パラリンピックの選手は、何を目指してやってるんだろう。
   金メダル。
・金メダルとるためには、何を速くしたいの。
   ゴールタッチとターン。(板書 ゴールタッチ、ターンに黄傍線)
・速く戻らないと金メダルとれない。
・その時が一番危ないんでしょう。(板書 「けが」に赤で傍線)どうして?
   目が見えないから。
・それを上手に教えるのは誰だ?
   コーチです。
・選手は頑張っていますよ。あと、頑張っている人、誰?
   コーチです。
・一緒になって金メダル取ろうと頑張っているのがパラリンピックだね。

1時間目 第一次指導と第二次指導を合わせて
2時間目 第二次指導 第2時
3時間目 第二次指導 第3時

いずみ会 12月例会 報告