2月の話題 3

ご縁に感謝して

 いずみ会にとって、昨年の令和4年は記念すべき年といえました。第138回国語教壇修養会が筑波大学附属小学校で開かれました。会場は、芦田恵之助先生がご奉職されていた学校であり、我が国の初等教育を指導的立場から実践、研究されている学校でした。リモート大会にもかかわらず、先に収録できていた授業を放映し、鈴木佑治先生の創始された『国語科指導の単純形態』の教壇も伝えることができました。国語教壇修養会の開催は、芦田教式を継承していく上で不可欠なことゆえ、大会の運営に向けてお世話になった皆々様には感謝の念に堪えません。

 奇跡という言葉はどのような時に使うのでしょうか。いずみ会にとって、第138回の大会を奇跡というならば、今夏に予定されている城星学園小学校(大阪)での開催も奇跡といえましょう。私には、先師芦田先生の道を教示してくださった鈴木先生を師と仰ぎ、教壇一筋に歩まれてきた先達の業績が縁となって大会へと実現していると思われてなりません。

 国語教壇修養会で学んだ次なる若い人が、芦田教式を受け継いでいってくださることを願わずにはおられません。
     兵庫 K.N