2月の話題 1

行じてわかる学ぶ喜び、学ぶ楽しさ

 退職して16年目を迎えます。現職の時は、日々の忙しさに、教式についてじっくり学ぶということがありませんでした。教材研究をするのが精一杯で、芦田先生の全集も必要なところだけ読み、全巻読破とは程遠いものです。今になって、先達がお元気な時、もう少し本気で学んでいたらと、後悔することしきりです。
 しかし、年々、細々でも諦めずに教式の道を歩いてきて良かったと思います。教式で取り組むことを通して、自分自身が育てられました。実際の授業は思ったようには行かず、落ちこむこともありました。でも、子どもたちの読む力、書く力は確実についていました。かつての学級文集を取り出してみると、どの子もしっかりした字を書いています。
 昨年、1・2年を担任した当時の保護者に偶然出会いました。その折次のような話をしてくれました。
 「今、娘(県外在住)が先生に習った通りのやり方で、孫に本読みをさせています。
  『ちゃんと本を持って、大きな声でゆっくり。点と丸で口をしめて』と。」
40年近く経って、教式の力を改めて感じた出来事でした。
 
 退職してなお、道友と共に学ぶ喜びを享受できる幸福を有難く思います。楽しく学べることが嬉しいです。

 今月は、芦田恵之助先生「78歳の教壇記録」から学んだことを取り上げます。
        島根  M.N

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