1月の話題 4

笠原昭司先生の創作された童話から

【教材文】
    けむりのきしゃ

ながれぼしが おちて きました。
えんとつそうじの
おじいさんが ひろいました。
おじいさんは、ながれぼしを
えんとつの てっぺんに おきました。
「さあ、そらに かえして あげよう。」
おじいさんは、
まきを もやしはじめました。
えんとつから、
けむりが でて きました。
「おじいさん、ありがとう。」
ながれぼしは、けむりに のって、
そらへ そらへと のぼって いきました。

 教材文「けむりのきしゃ」は、教育出版社1年上の入門期から移行する教材です。
 笠原先生は、この題名で「けむりのきしゃ」という2千字程の童話を作られています。
 
 あらすじは、
 『おじいさんは、流れ星はお星様たちが夜のお空で、散歩をしたり、鬼ごっこをしたりしている
 のだと思っていました。
  その流れ星が、自分のところに落ちて来ました。
  話を聞くと、夢中になってかけっこをして落ちてしまったとのことでした。
  おじいさんは、流れ星を帰してやりたいと思い、お空のお星様たちに近い煙突のてっぺんに置
 いてやります。流れ星は、ぴかぴかと信号を送ります。その信号は、☆・☆・☆・☆・☆・☆で
 送られますがだれも気付いてくれません。
  おじいさんは、掃除をした煙突で薪を燃やし始めます。煙突から調子よく煙が出てきました。
 お月様も煙そうに顔をくしゃくしゃにするくらい高く昇っていきました。それは長い長い煙の汽
 車が走っているようでした。煙突のてっぺんにいた流れ星は、この汽車に乗って、天の川の向こ
 うにある家に帰って行きました。』
 というお話です。

 おじいさんの優しい気持ちが、入門期を終えた子どもたちにもよく分かるように作られています。
 笠原先生は、「たまには、子どもたちに童話を読んであげたり、お話を作って話して聞かせたり
しましょう。お話の種がない先生は、国語の教科書のストーリーを利用することもできます。それ
が、教材研究にもなるのです。」と書いておられます。
 創作した童話を子どもたちに読み聞かせ、子どもたちの教材文への想像をふくらませて御教壇を
進めておられます。子どもたちにも読む楽しさが伝わったと思います。
 なお、光村図書1年の「はなのみち」でも、同じように2千5百字程の童話を書かれています。
         宮城県 T・S

   資料 要項 教式の話
         ー 国語科指導の単純形態 ー

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