④ 読みの力を伸ばす
「四 かく」の後で、板書での指黙読、指音読を続けると、学級のみんなが板書に集中し、その読み声は大きく、はっきりとひびいてきます。そして、学級全体が共に学ぼうと高まっていくことにもつながります。
グループ学習や個別学習のなかでは斉読は取り入れにくいのではないでしょうか。「五 よむ」は文字言語の理解指導に重点を置きながら、音声言語の指導が同時に行われています。指黙読、指音読で培った一人一人の読みの力は、現在の朗読、群読、スピーチなどの表現活動へと発展させる基盤でもあります。
… 鞭を使って、毎日、板書をしっかり読ませることによって、「読み」がぐんとよくなります。自信のある読み声になってきます。読みぐせがなくなります。句読点や「かぎ」などに気をつけるようになり、間のとり方もよくなってきます。子どもの読みがよくなってきます。なによりもうれしいことは、いつの間にか読めない子がなくなってくることです。
鞭をしっかり使って読ませることによって、子どもの読みが向上します。そのことは教師の読みが向上していることであり、鞭が上達していることになるわけです。
(『教式の話』笠原昭司著 P36)
指導者にとって『いつの間にか読めない子がなくなってくる』ことほど嬉しいことはありません。改めて正しく「教鞭」を使用する意義を私自身が学び直しました。
兵庫 K.N
