7月の話題 3

肚を決める
~ 川﨑吉郎先生のお話から ~

 新採3年目に川﨑先生と一緒に勤めていた学校を会場に、郡教育研究大会がありました。郡内20余りの小学校から多くの先生方が来られます。川﨑先生は、3年生の作文・批正の授業をされました。
 慰労の打ち上げの席で、先生は次のような話をされました。
「今日はA児の『銀杏』という作文を扱いたかった。しかし、A児は今までに扱っている。残っているのはB児だけ。自分は迷ってた。だが、肚を決めた。研究会当日の早朝、B児の作文を書いていると、その良い所が見つかった。A児の作文にしなくてよかったと思う。」
 私だったらどうしたかなと思います。多くの参観者の眼(評価)が気になります。
 芦田先生は児童の綴方に合掌礼拝したい気持ちになると話しておられます。川﨑先生のお話もそこに通じるように思います。
      担 当  島根 M.N